日本TI、半導体検査装置・医療用画像機器向けに16ビットSAR ADCを発表

2005年08月29日

日本TI、半導体検査装置および医療用画像機器向けに
業界最高の直線性を提供する16ビットSAR ADCを発表

~工業用温度範囲で0.75 LSB未満のINL、0.5 LSB未満のDNLを提供~


 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、業界で最も高い直線性を提供する16ビット、SAR ADC(逐次比較型アナログ-デジタル・コンバータ)、『ADS8372』を発表しました。この新型ADCは -40 ℃ ~ +85  ℃の工業用温度範囲において、16ビットのノー・ミッシング・コード性能、600 kSPS(キロサンプル/秒)のデータ変換レート、0.75 LSB(最大値)のINL(積分非直線性誤差)、0.5 LSB(最大値)のDNL(微分非直線性誤差)などの優れた性能を提供します。『ADS8372』は半導体検査装置、CTスキャナなどの医療用画像機器、光通信、高速制御ループ回路、高分解能のデータ収集など、高性能ADCを必要とするアプリケーションに最適です。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc05164(英文)から参照できます。

 『ADS8372』は、基準電圧および基準電圧用バッファも内蔵しており、少ない外付けで飛躍的な信号の直線性を提供するソリューションです。

 TIの高精度データ・コンバータ製品担当エンジニアのトニー・チャン (Tony Chang) は次のように述べています。「『ADS8372』は1 LSB以下の直線性性能を保証する、業界で最も高精度な16ビットSAR ADCです。また、この製品は6 mm(ミリメートル)角と小型のリードレスQFNパッケージ内に、基準電圧および基準電圧用バッファも内蔵しており、基板実装面積を大幅に削減できます」

 『ADS8372』は完全差動、疑似バイポーラ入力範囲に対応、コンデンサを使用した16ビットのSAR ADCアーキテクチャを使用し、このアーキテクチャ固有のサンプル・ホールド機能のほか、4.096 V(ボルト)の基準電圧、基準電圧用バッファ、変換クロックなどを内蔵しています。『ADS8372』は、最高40 MHz(メガヘルツ)までのクロック速度に対応する高速 CMOS、SPI 互換のシリアル・インターフェイスを提供します。疑似差動、ユニポーラ入力の製品『ADS8370』も供給中です。

 その他の特長としては、±0.2 ppm/℃のオフセット誤差ドリフト、94 dB(デシベル)のSNR(信号-ノイズ比)、120 dBのSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)、600 kSPS動作時に110 mW(ミリワット)の消費電力、Napモード*1時には15 mW、パワーダウン・モード時には 10μW(マイクロワット)の低消費電力などがあります。
*1:Napモード:『ADS8372』の各変換動作の終了後、自動的に挿入される省電力モードで、データ変換レートが低い場合の消費電力の低減に役立ちます。

 『ADS8372』はTIの高性能DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)プラットフォームである『TMS320?』と組み合わせて使用できるように最適化されています。また『ADS8372』のアナログ入力駆動に適した『THS4031』および『THS4131』をはじめとする様々な高速オペアンプも用意しています。

【 『ADS8372』SAR ADCの主な特長 】
 ・16 ビット・ノーミッシング・コード性能
 ・最高サンプル・レート:600kSPS
 ・INL:±0.35LSB(代表値)、±0.75LSB(最大値)
 ・DNL:±0.25LSB(代表値)、±0.5LSB(最大値)
 ・SNR:93.5dB、SFDR:120dB(入力周波数 1kHz時)
 ・高速シリアル・インターフェイス:最高クロック周波数 40MHz
 ・4.096Vの基準電圧を内蔵
 ・基準電圧用バッファを内蔵
 ・変換クロックを内蔵
 ・疑似バイポーラ入力範囲:最大±4.2V
 ・変換データの遅延なし
 ・デジタル電源:2.7 V(最小値)、3.3V(代表値)、5.25V(最大値)
 ・アナログ電源:5 V(代表値)
 ・低消費電力:110mW(600kSPS時)、15mW(Napモード時)、10μW(パワーダウン・モード時)
 ・パッケージ:6mm角の 28ピン QFNパッケージ
 ・分解能 18ビットの『ADS8382』とピン互換
 ・動作温度範囲:-40℃ ~ +85℃(工業用温度範囲)
 ・アプリケーション:半導体検査装置、医療用画像機器、光通信、高精度データ収集、磁力計など

◆供給、価格、パッケージについて
 現在、『ADS8372』SAR ADCは量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。この製品はRoHS指令に適合するグリーン・デバイスで、6mm角の28ピンQFNパッケージで供給されます。1,000個受注時の希望小売単価は1,690円です。評価モジュール(EVM)も供給中です。


 ハイパフォーマンス・アナログ製品に関する情報は、インターネットでも発信しています。(http://www.tij.co.jp/analog)
 ※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。


◆テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて

 テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル情報家電、ワイヤレス、ブロードバンド市場に向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、S&C(センサーズ&コントロールズ)事業、E&PS(教育関連)事業を展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。

 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は362億5,000万円です。大分県日出、静岡県小山、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。

 TIに関する情報はインターネットでも発信しています。(http://www.tij.co.jp)


◆読者向けお問い合わせ先
 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
 プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
 URL:http://www.tij.co.jp/pic/

日本テキサス・インスツルメンツ(株) |2005年08月29日 12:09

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