緑茶成分カテキンはDNAやRNAと直接結合する。

2006年04月27日

日本人がよく飲む緑茶に含まれるカテキン類には、強い抗酸化作用のほか、突
然変異抑制作用やがん予防効果がある。私達が今回明らかにしたDNAがカテキ
ンの直接ターゲットとなっているという知見は全く新しいものであり、今後重
要な概念になりうる。

日本人がよく飲む緑茶に含まれるカテキン類には、強い抗酸化作用のほか、突
然変異抑制作用やがん予防効果がある。発がんの原因の1つであるDNA酸化障
害を減少させることが明らかにされているが、緑茶を飲用する程度の量のカテ
キン類の摂取で、なぜがん予防効果が見られるのかその機構は完全には解明さ
れていない。私達の研究は、その機構をDNAのレベルから明らかにするという
新規な研究を行った。これまでカテキンの作用点としてはタンパク質や脂質が
研究されてきており、私達が今回明らかにしたようにDNAが直接ターゲットと
なっているという知見は全く新しいものであり、カテキンの作用機構を考える
上で今後重要な概念となることが期待される。またカテキンは遺伝子発現を変
化させる、DNAダメージを防ぐ、DNAポリメラーゼ活性やDNA上の様々な反応に
影響を与える、DNAダメージを引き起こす、DNA切断活性、DNA 複製阻害、転写
阻害など多様な活性があることから、広範な生物分野への応用が可能である。
さらにカテキンとDNAやRNAの相互作用解析を通して、緑茶カテキンの遺伝子保
護作用→がん予防効果のメカニズム、がん化防止や老化防止への作用メカニズ
ムが解明されることが期待できる。

発表雑誌: アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌
題:DNA AND RNA AS NEW BINDING TARGETS OF GREEN TEA CATECHINS

【記事の掲載】
印刷版は7月もしくは8月の予定で掲載されますが、先行してweb上のオンラ
イン記事が掲載されます。従いまして、まだ印刷版の号、頁などの詳細は未定
ですが、オンライン上の番号は次の通りとなります。
アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌|
http://www.jbc.org/cgi/reprint/M601196200v1

問い合わせ先:徳島文理大学・薬学部・8階・生化学教室(藤木研究室)
藤木博太(教授)・葛原隆(助教授)
?770-8514 徳島県徳島市山城町西浜傍示180
Phone: 088-622-9611 (内線5811, 5812, 5813)
Fax: 088-655-3051
e-mail: kuzuhara@ph.bunri-u.ac.jp (葛原隆(助教授))
研究室ホームページ: http://p.bunri-u.ac.jp/lab/fujiki/fujiki.html
徳島文理大学への行き方: http://www.bunri-u.ac.jp/bunri/access/010.html

医療/医薬品徳島文理大学・薬学部・生化学教室 |2006年04月27日 10:39

トラックバック:

このエントリーのトラックバックURL:

http://www.prblog.biz/mt-tb.cgi/1815

この記事へのトラックバック一覧です:

» カテキンとは from 健康情報.com
カテキンは緑茶などに含まれているポリフェノールの一種で、フラボノイド系に属しています。お茶には緑茶、烏龍茶、紅茶などがありますが、この中でも緑茶はカテキン含有量... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年08月20日 13:17


関連情報