2006年11月17日
特定非営利活動法人インテルビダ・ジャパン(所在地:兵庫県神戸市 理事
瀧 達)は、11月20日の世界子どもの日に関して、子どもの権利は侵害された
ままであると発表した。
11月20日 世界子どもの日
インテルビダ、貧困の犠牲者である約1億人の子どもが路上で生活をしている
と喚起
国連が世界子どもの日を設けて50年が経ちましたが、先進国においても基本的
な子どもの権利は侵害されたままです。
子どもの人口は世界人口の35%を示し、後発開発途上国では人口の半数近くに
なります。
インドにあるインテルビダの「シュラダーバランガン」は、ストリートチルド
レンのために開かれた施設で、入浴したり、食事をしたり、休息を取ったりで
きる、街中の孤独や危険からは程遠い場所です。
【マドリッド 2006年11月16日】
1956年、国連総会は世界の子ども達の連帯とその福祉の推進のために世界子ど
もの日を設けるよう全ての国に提言しました。50年が経ち、先進国においてさ
え18歳未満の子ども(子どもの人口は世界人口の35%を示し、後発開発途上国
では人口の半数近く)の権利は侵害されたままであると、インテルビダは指摘
します。
11月20日は、1959年に通過した子どもの権利宣言と、1989年の子どもの権利条
約の記念日にあたります。この中で子ども達の生命が戦争や児童労働や性的搾
取やその他の暴力によって脅かされない世界が主張されます。このような暴力
に最も頻繁にさらされているのは、障害を持っていたり、マイノリティ集団に
属していたり、避難民だったり、路上で生活したりする子ども達です。
家のない子どもの正確な数を断定するのは困難な事です。しかしながら、ユニ
セフのようないくつかの組織は、貧しさ、親による放棄、家族の崩壊によって
、少なくとも世界で1億人の子どもが(そのうち1800万人はインドの子ども)
路上で生活していると見積もっています。工業化した最も裕福な国々において
さえも、路上で生活する子どもの数は都市の成長と共に増加し続けています。
2005年11月30日、インドで家のない子ども達が直面している放置状態を打開す
る目的で、インテルビダはナシックに「シュラダーバランガン・センター」を
設立しました。ナシックはゴダバリ川の沿岸に位置する、国内で最も訪問数が
多い巡礼都市の1つです。設立から一周年を目の前にして、マラティ語で「献
身」と「子ども達の場所」を意味するシャラダーバランガンは、子ども達が、
入浴したり、食事をしたり、休息を取ったりできる、街中の孤独や危険からは
程遠い開かれた施設です。施設にいる看護師は子ども達の痛みや傷のケアもし
ます。その多くは靴を履かずに外に出たり、長い間適切な衛生習慣がなかった
結果としてです。
施設に通う子ども達は、非常に自発的に物事を行います。何よりも自由を尊重
する生活スタイルに従って、誰にも言う必要もなく好きなように行ったり来た
りできます。インテルビダは彼らに、住んでいる地域や国や一般的な世界につ
いて、非公式教育を行っています。教師は歴史や著名な人物の一生について話
をし、子どもは基本的な読み書きや簡単な計算技能を学習します。この教育の
目的は、通常の学校へ通う事に対して子ども達の関心を喚起する事で、既にこ
の施設の12人の子どもが通い始めました。そのうち3人は女の子です。
このような子どもの1人がヴィキで、推定12歳で(自身でも正確な年齢は確か
ではありません)ナシックの路上で生活している男の子です。日中はお金の施
しを請う事や、巡礼者や観光客が投げ入れるコインを探すためにゴダバリ川へ
潜ったりしています。それでもお金はあまり役に立たず、シュラダーバランガ
ンにより頻繁に通っています。彼は少しずつ守られていると感じる事に価値を
見出してきて、グループの一員となっています。「施設に行く事が好きです。
おいしい食事をもらえるし、休む事もできるし、たくさんの事を教えてもらえ
ます。路上で寝ると虫がいっぱいいて噛まれたりします。人が寄ってきて僕達
の邪魔をします。警察が棒を持ってこっちに来て僕達を叩きます。警察は、『
さあ、ここから出て行け、ここはお前らの場所じゃないんだ!』と言ってきた
り、時には僕らから金を取ったりさえします。」
インテルビダの活動チームは、このような子ども達の状況やその権利について
警察に知らせる活動も組織しています。多くの場合、子ども達に対して暴力を
行っている親や警察といった同じ人々が彼らを守らなければなりません。
施設を運営する上での規則はたった2つです。薬物使用と暴力の禁止です。と
はいえ、この規則を破った子どもは、施設から永久に追放されるという訳では
ありません。スレカは11歳の女の子で、昼間川の近くで花を売っています。シ
ュラダーバランガンに通う前、彼女は暴力的な振る舞いをし、修正液の臭いを
嗅いでいました。日中施設に通い始めて以来、彼女は家族と一緒に住むために
戻り、中毒も克服しようとし、言動を抑える事も学んでいます。「修正液を嗅
ぎ続けてると、私が自分自身に穴を開ける事になると教えてくれました。だか
ら、すごくそれを欲しいと思う時もありますが、止めようとしています。」と
スレカは述べます。
このような子ども達の多くは孤児ではなく、彼らの家族が接し方を知らない、
あるいは接する事ができない状態です。インテルビダは、子どもとの関係を近
づけるための新たな方法についての活動を通して、親とも活動を行っています
。
インテルビダの活動チームによってなされた進歩を測定するにはまだ早過ぎま
すが、その効果は見通しの明るいものです。まず、その取り組みを支援する専
門家が子ども達の信頼を得る事を成し遂げ、ますます子ども達は自ら進んで施
設に通っていっています。
インテルビダについて
特定非営利活動法人インテルビダ・ジャパンはインテルビダの日本における法
人として2001年より日本で活動を行っています。その母体であるインテルビダ
は政治に関係のない、完全に独立した立場をとる開発NGOであり、国連の社
会経済委員会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得しており、その目的は、世界で
最も恵まれない地域に住んでいる多くの子ども達やその家族の生活状況を改善
する事です。そのために、結果としての貧困だけではなくその原因をも緩和す
る事を目的として、様々な活動分野(保健、教育、生産、食糧保障、職業研修
、インフラ整備)に焦点を合わせた総合開発プロジェクトを運営しています。
インテルビダは、ボリビア、エクアドル、ペルー、エルサルバドル、グアテマ
ラ、ニカラグア、バングラデシュ、フィリピン、インド、マリにおいて現在活
動を行っています。世界中で40万人以上の人々が、我々の支援システムによっ
て、これらの国々のおおよそ400万人の人達に支援を差し伸べています。
NPO,特定非営利活動法人インテルビダ・ジャパン |2006年11月17日 18:41
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