新しい大豆たんぱく素材:脂肪65%カット、栄養凝縮、有機溶剤ヘキサン不使用  米ソイ・イノベーションズが発売 NASAが採用 トランス脂肪酸ゼロ大豆油も

2007年05月22日

新しい大豆たんぱく素材が発売される。高たんぱくで、イソフラボン、食物繊
維やミネラルも豊富。有機溶剤を使用せず、独自に開発した機械により製造。
発売元は、米国アイオワ州ソイ・イノベーションズ・インターナショナル。

新しい大豆たんぱく素材が発売される。高たんぱくで、イソフラボン、食物繊
維やミネラルも豊富だという。発売するのは、大豆加工機械メーカー、トリプ
ル・エフ社(米国アイオワ州、リロイ・ハンソン社長)の大豆食品素材製造部
門、ソイ・イノベーションズ・インターナショナル。

一般に大豆たんぱく製品は、有機溶剤ヘキサンで化学的に大豆油を抽出した脱
脂大豆を精製、濃縮して製造される。同社は、ヘキサンによる抽出をおこなわ
ず、独自のエクストルーダーとプレスマシンによる製法により、無添加で油を
搾り取り、減脂肪大豆粉や粒状大豆たんぱくなどの大豆たんぱく素材を製造す
る。

この減脂肪大豆粉は、脂肪分約65%カットでカロリーも控えめ。たんぱく比率
約50%と高たんぱくなだけでなく、イソフラボン、食物繊維、ミネラルなどが
凝縮され、きな粉や従来の大豆粉より約30~40%も多く含まれる。リポキシギ
ナーゼ酵素は失活され、大豆のくさみはない。ナッツのように香ばしく、パン
、菓子、スナック、麺類、パスタ、ピザなどの副原料として、簡単にヘルシー
な付加価値食品をつくり出すことができる。高水溶性たんぱく大豆粉は、浸漬
工程が不要で飲みやすい豆乳飲料やデザートをつくることができるという。

粒状や繊維状の大豆たんぱくは、大豆粉を2次加工し製造する。多孔質で水分
を含むと弾力を得て肉のような食感となる。大豆たんぱく製品は酸やアルカリ
でたんぱくだけを精製、濃縮し、無味無臭なのが一般的。同社の製品は、減脂
肪大豆粉と同様に高たんぱくなだけでなく、イソフラボン、食物繊維、ミネラ
ルなども凝縮し多く含まれる。風味もよい、ナチュラル志向の新しい大豆たん
ぱく素材である。メタボリック症候群対策として、動物性脂肪の摂取を控え、
カロリーを抑えた食生活改善への関心が高まるなか、肉類の一部または全部を
代替するヘルシーな製品やメニューの考案を、加工食品メーカーや外食業界に
提案してゆきたい考え。大豆と米などの穀類をエクルトルージョン加工したシ
リアルは、炭水化物とたんぱく質を同時に摂取することができる。シリアル製
品や、ダイエットフード、エナジーバーなどの素材としての利用が期待される

同社はまた、日本初というトランス脂肪酸ゼロの大豆油を発売する。抗酸化物
質として知られる。トコフェロール(ビタミンE)を天然のまま多く含む。搾
油された大豆原油を化学物質を一切添加せずに精製する。揚げ物がカラリと仕
上がり、繰り返し使っても酸化による油の劣化が起こりにくいのが特長だとい
う。安全性や健康への配慮、調理品の品質と食味の向上、使用済み油の廃棄の
削減とメリットも多い。トランス脂肪酸は、植物油精製時の高温処理や、マー
ガリンやショートニングの水素を添加する製造工程で発生し、心臓疾患を引き
起こす要因となるといわれる。

米国では表示が義務化されるなど規制が強化されているが、日本では未だ規制
されていない。同社はこれらの製品の原料に、IPハンドリングによる遺伝子
組換えでない高品質の米国産大豆を使用。有機栽培品も供与する。形状、大き
さ、色、風味など顧客の製品ニーズに合わせたカスタマイズ加工も行う。

同事業部ディレクター、ウィルモット・ウィジャラットネ博士は、大豆研究の
先端機関である、イリノイ大学のINTSOY(International Soybean 
Program)の元ディレクター。同社の製品技術は米国内で既に高い評価を得て
いる。NASA(アメリカ航空宇宙局)は、同社が開発した「フリーズ・ドラ
イ・チリ」を宇宙食として承認、スペースシャトルや宇宙ステーションのメニ
ューとして採用した。さらに2005年にはNASAより宇宙ステーション用の小
型エクストルーダーとプレスマシンの開発委託を受け、助成金を獲得、従来の
1/10の小型化に成功し、現在さらなる小型化を進めている。無添加食品スーパ
ー大手「ホールフーズ・マーケット」は同社の大豆粉を使いグルテンフリーで
焼いたパンを販売。豆乳製品のトップブランド「シルク」には同社の高水溶性
たんぱく大豆粉が原料として使われている。

生活習慣病予防への関心が高まるなか、無添加で栄養価の高い大豆たんぱく素
材やトランス脂肪酸ゼロ大豆油への日本国内の潜在需要は大きいと同社は判断
。株式会社ソイスタイル(さいたま市、渡辺隆治社長)と提携し、日本事務所
「ソイ・イノベーションズ・ジャパン」を6月中に開設する。渡辺社長が所長
に就任する。ソイスタイルは、同社の革新的な技術に着目し、同社の大豆粉を
使った生パスタ、パン、クッキーのネット通販や、業務用販売を通じ市場のニ
ーズを探ってきた。ソイ・イノベーションズは、東京ビッグサイトで5月30日
から開催される第12回国際食品素材/添加物展・会議ifia Japan 2007(~6月
1日)に出展する(ブース: A-914)。

製造業ソイ・イノベーションズ・ジャパン事務局 |2007年05月22日 10:45 | トラックバック(0)


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